漆器とは何かおよびその種類について
漆器とは、木や紙などの器に漆を塗り重ねて制作する工芸品のことを言い、お椀一つで数万円ということも多い高級な器として知られています。
たしかに、普段用に使用するには少しお高めの器と言えますが、伝統工芸品であるこの製品は、長い目で見ればコストパフォーマンスが高い非常に優れた器なのです。
そこで、どのような点が優れているのかを以下見ていきます。
漆は、その耐久性に最大の特徴があると言えます。
これを塗った器は、何重にも塗り重ねているので、表面に傷がついても上から塗るだけで傷を隠すことが出来、さらに割れたり欠けたりしても漆を接着剤かわりにしてくっつけることで再び使えることが可能になります。
また、陶磁器などに比べて熱を伝えづらいという特徴があるため、熱い料理は熱いまま、冷たい料理は冷たいまま提供することができます。
さらに、自然の抗菌作用もあることから赤ちゃんの最初の器に選ぶ人もいます。
このように長年使い続けることが出来る優れた器にはどのような種類があるのでしょうか。
まず、漆の木の樹液だけを使った本漆で作ったもの、漆に合成樹脂を加えた合成漆を使用したものが挙げられます。
他にも漆のような仕上がりで比較的安く手に入るカシュ―塗やウレタン塗というものもあります。
それぞれの種類によって特色がありますが、長く使い続けるのであればやはり本漆がおすすめです。
漆器は日本人の身近な食器としてはるか昔から親しまれてきた伝統のあるものです。
大事に使えば一生使い続けることが出来るものなので、お気に入りのものを見つけると食事が楽しくなることでしょう。